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バクマンをみて。

2015/ 10/ 09
                 
漫画家サクセス・ストーリーの金字塔「BAKUMAN。」
公開してたので見てきました。

感想を追記で。

            

漫画家を志してる人になら絶対にクる映画だったと感じた。


僕はこの原作を読んだことがあったので、そのうえでの感想。

フィクションだし、どう転んだとしても脚色は入っているのだから、感情移入なんて有り得ないと思っていたが...
生身の人間がこうも漫画に一生懸命なところをみせられただけでクるものなんだな~と思った。

常にサイコーやシュージンに感情移入したりしていた。
いや、サイコーやシュージンのように葛藤があれば苦悩があったわけでもないけど、
なんか、僕が本当に覚悟を決めて漫画を描くとしたらこうなるんだろうか、という想像のもとでの感情移入。
ただ、僕はいつも決意のあとに日和ってしまうのもあり、序盤は引き込まれなかったんだけど、
服部さんの「漫画は読者に読まれて初めて漫画」というセリフに合点がいってからはそれまでよりもグッと見入っていたと思う。

原作をそのまま2時間の尺に収めるというのは到底不可能なことなので、
勿論ストーリーはアレンジされているし、原作とは違うとこも多々あったと思う。
それでも、完全に実写映画化としての不安要素はクリアしている上に、
この作品でしか出来ないようなこともたくさんしていたので良かったと思った。

なんというか、佐藤健くんや神木隆之介くんの演技がとても光っていて、
発表当時は確か進撃の巨人の実写化発表などもあって、漫画実写化で怪しいものが多かったので、
キャストが発表された当初はそれに倣って不安が募ったものだったが、そんなことも完全に取っ払ってくれるほどの名演技だった。
まあ正直小豆役の人は合ってないような気もするけど、
この映画で小豆とのラブロマンスは必ずしもメインの要素ではないので置いておくことにする。

兎にも角にも、近年見た漫画原作の実写化の中でもピカイチの出来だと感じるので
是非劇場に足を運ぶことをおすすめします。

クライマックスでサイコーが新妻エイジに向かって言った
「これは俺の漫画だ。俺がこの漫画を一番上手く描ける。」というセリフ・・・
言い回しは違ったと思うが、このセリフに心を掴まれた。
そうだな、そうだよな。
自分の漫画って、自分にしか描けないし。

劇中ではサイコーシュージンのコンビの連載をとるまでの話が青春そのもので、
卒業と同時にそれが終わってしまうのがとてもさみしく感じられたんだけど、
再起した瞬間にエンディングが流れて二人がまた前に向かって走ってゆくのがとても良かったと感じた。

この映画で泣くつもりなんてなかったし、泣くなんて思ってもなかったのだけど、
そのエンディングの寂しさにボロボロと泣いてたし、なんとなく、自分の不甲斐なさに向き合った気がして非常に虚しかったのであった。
そして、関係無いけど、現時点でサイコーやシュージンのような情熱は僕には無いのが再認識できてしまったのがやはり辛かった。

毎回のように言ってるし、もう惰性で言ってるのかもしれないという自身の潜在的な可能性もあるけど、
頑張ろうと思いました。

仮面ライダーもいいけど、どんどん新しい漫画をうまなければいけないな...

おわり。

            
                                  

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